ドル円が底堅い理由を斜め45度から

2010年11月22日

1122.jpg 最近はもっぱらtwitterで、色々と書いてしまってブログが更新できてないという自己嫌悪に…(笑)。twitterでの呟きをまとめてブログ記事にしてくれるツールもあるのですが、ほとんどが金融関係無いし、むしろほとんど下ネタと何が食べたい、眠い、疲れたといったものなので、とんでもカオスになってしまうので却下です。

さて、マーケット(笑)

為替はややドル高が一服して、再びドル安基調に戻っています。

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*ドルインデックス

欧州周辺諸国の問題がとりあえず収束に向かったことが大きな要因でしょう。
ただ、今回取り上げるのはわれ等がドル円。
ちょっと前まで80円を割れて歴史的高値更新なんて盛り上がっていたのがこのドル安セッションではちょっと違う。
チャートを見ても…

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いやーに底堅く動いているんですよね。83円台が板に付いた感じです。

いろいろ理由はあるんでしょうが、よく言われていることに日米の金利差がありまして。

次のチャートはドル円と日米金利を一緒にしたものです。

1121.jpgオレンジがドル円のチャート(左軸)、白が日米金利差です(米国2年金利-日本2年金利)。なんで2年かというと、2年が一番相関があるそうです。機関投資家向けレポートでは、この金利差から相関係数を求めて、ドル円のあるべき位置なんかを提唱しているものもあります。

さて、よく見てみると、オレンジと白のチャートは同じような動きをしています。
日米金利差が縮小するとドル円は下落、逆に金利差拡大でドル円は上昇というのが見て取れます。
実はなるべく重なるように左軸と右軸の目盛りを調整しているのですが(笑)それでも、このチャートからはかなりの高い相関性を認めざるをえません。

金利差が拡大するとドル円が上昇する…。巷では投資妙味がでて米ドルを買う動きが云々と報じられてますが、はっきり言って確固たる理由はありません。たかだか0.3%だか0.4%だか金利差が上昇したからといって(しかも2年という期間)、何十銭も動く為替に裸でポジションを取るでしょうか…。

また、金利差が拡大ということは米債が売られていることを意味するわけで(日本の金利はたいして動かない)、投資妙味が増して『売られている米債』を買うってのも、なんだかちんぷんかんぷんなわけでして。

ただ、相関は間違いなくあり、そこには様々な思惑あり、フローあり、アルゴで動いている投資家が世界中にいらっしゃって、みごとにパラレルな動きをしているわけであります。

個人的には、米債が売られる時は 米経済先行き明るさ⇒インフレ・金融引締め期待⇒短期金利上昇 な時なので、リスクテイクの結果として米ドル買いにつながっているのかと。 

というわけで、ドル円の動きには金利差にも注目というお話でした。
米金利は様々なマーケットサイトで確認できます。
CFDでも米金利がトレードできます。

CFDならCMCMarkets 米金利系CFDも取扱

欧州財政も立冬

2010年11月9日

pigs.jpg季節は秋から冬へ移行してますね。寒さや匂いでも感じるんですが、なんといっても日の短さ…。基本、一日中室内で仕事をしているのであまり気がつかなかったのですが、たまたま外出したときに愕然。16時過ぎでももう暗くて17時には真っ暗…。

そいから、お休みの日。いつも昼からDVD観ながらビール飲んでお昼寝という休日w 起きたら真っ暗でびっくりというのが続いてます(笑)

それもそのはず、もう立冬。来月は冬至。

で、このごろは欧州財政問題も冬の時代。夏前まで騒がれていたPIIGS(ポルトガル イタリア アイスランド ギリシャ スペイン)が冬に再燃でEURの下落を演出しております。

まずはこんなニュースから…

アイルランド、欧州の新たな火種に 赤字膨らむ(朝日新聞)

アイルランドが欧州財政問題の新たな火種になっている。銀行救済費用がかさみ、政府はさらなる緊縮予算に踏みだそうとしているが、政権基盤は不安定になる一方。市場で国債が売られて金利が上がり、5日の10年物国債は一時年7.9%に達し、過去最悪になった。

 アイルランドの今年の財政赤字は国内総生産(GDP)比で32%まで膨らんだ。政府は4日、来年の歳出削減・増税を当初の想定から大幅に拡大し、60億ユーロ(7千億円)にすると発表した。同国は金融危機の傷がひどかったが、景気刺激策にほとんど手を出さなかった。2年の緊縮予算を経験し、今年もマイナス成長が見込まれている。

そう、夏前のPIGSの時はギリシャにスポットが当たってましたが今度はアイルランド。それからポルトガルにもネガティブなニュースが出ています。

為替はやはりEUR売りで反応。
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1.41台からすっとーんと1.38台まで下落。月曜日の東京時間からかなり大きく動きました。
単純なドルショートのアンワインドって訳でもなさそうで、AUDなんかはまだまだしっかりと1.01台を維持しています。EUR売りです。

為替だけではなく、債券やCDSもリスク回避方向で動いています。

<話題>欧州不安再燃でECBが火消し―関連株の下げに好機(モーニングスター)

デフォルト(債務不履行)のリスクを取引するCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場では、アイルランド国債の保証率が急上昇(信用力が急低下)。10月26日以降、10日連続で上昇。現地8日には過去最高の602ポイントまで上昇した。アイルランド国債ではなく、イタリア、ギリシャ、スペイン、ポルトガルといった、いわゆる「PIIGS」の国債のCDSも上昇傾向にある。

各国の対独スプレッドも過去最大のスプレッド幅まで拡大してます。

ちなみに対独というのはもちろん対ドイツということ。同じEU圏でも最高の信用力を誇るドイツ国債との利回り格差が、すなわちその国の信用力を測るバロメーターとなるわけです。

では、ここからリスク回避モードが続くかということですが、これまたなかなか難しい。

為替や欧州債券は確かに一旦リスクを落とす方向へ逃げているのですが、株価やコモディティはリスクテイクが続き、高値を更新しています。市場全体で言うと、多少あべこべな動き。

こういう動きは長く続くことはあまりないので、どちらかに収斂していくのでしょう。

であれば、ぽっとでのアイルランドネタよりかは底流に流れるQE2相場に乗るべきでしょう。

つまり落ちたEURのリバウンドを狙う、あるいは吊られて落ちたAUDの押し目買いってことになります。

アイルランドはモルトで世界を支配してますが、相場のテーマは過剰流動性。すなおにドル売りと株ロングで臨むべきでしょう。

CMC Markets JapanのCFDを使えば、PIIGS諸国の株価CFDもトレードできます。

為替にインサイダーや利益相反はないのか?

2010年11月1日

あっと言う間に11月です。今年も後2ヶ月しかないんですね。ほんと、年齢を重ねると時間の流れがヘイストかかったように早く過ぎていきます。ピオリムでもいいんですが、個人的にはヘイストのほうが好きです。ヘイストリングとかいいですよね。

っとそんなネタは置いといて、ゴトウビの裏舞台で「仲値で高いレートを付けることが利益相反にならないか」とご質問をいただきました。また、別の方からは介入時に事前に分かっていればそれってインサイダーなんじゃないの?ってご指摘もありました。

ので、今日はそこらへんこちょこっと。

まず利益相反とはそもそもどういうことでしょうか。

利益相反(wiki)

わかりやすく言うと、依頼者からの業務依頼があった場合、中立の立場で仕事を行わなければならない者が、自己や第三者の利益を図り、依頼者の利益を損なう行為のことである。

よく金融機関で利益相反の問題となるのが M&Aの案件でよく出てきます。

まず企業Aがいます。企業AのメインバンクBがいます。AがM&Aを検討する時、Bの証券関連会社Cがアドバイザーに付く場合があります(というより一昔前までは多かったです)。

M&Aの場合、往々にして企業Aと債務者であるBとの利益は相反する場合が多いです。例えばメインバンクBはこう考えるかもしれません。「M&Aでリスクを取られると今、貸している金が返ってこなくなるリスクが高くなるな…」

そこにアドバイザーであるCが登場します。証券会社Cは企業Aのアドバイザーですから、Aの利益になるためのアドバイスをするのが本来の姿ですが…。親密会社のB銀行から「ちょっと…今回はM&Aやらせたくないなぁ…」なんてポツリと言われたら…。彼らの意向を無視して話を進めることはなかなか難しいです。

表向きはB銀行とC証券は情報の遮断(ウォール)を敷いていると言われていますが、実際の運営はグレーなこともおおいです。B銀行とC証券で顧客Aの不利益になるような行動にでてしまう恐れがあるということです。

と前置きが長くなりましたが、ゴトウビの取引にあわせて考えると、為替取引を依頼した顧客の不利益になるような行動は利益相反になりそうですね。

しかし、実際にはそのような問題意識は無いです。

まず、ゴトウビには外貨を買う顧客もいる一方で外貨を売る顧客も当然ながらいます。仲値レートは一本値で決まりますから、買い顧客に不利だとか売り顧客に有利だとかそういう事はないのです。双方同じ価格で取引が行われます(手数料は無視)。

また、必ずしも不足(外貨買い注文が多い)というわけではなく、時には余剰(外貨売り注文が多い)こともあり、銀行ディーラーとしてもぎりぎりまで高いレートをつけるか低いレートをつけるか、注文を見ながら相場も見なければいけません。

それまで不足だと思っていたのに、ギリギリになって大量の外貨売り注文が入って一転余剰になり、大きな(そしてコストの悪い)ロングポジションを持たされる事もあります。

それから、顧客は好きな銀行を選んで注文を出すことができます。面白いもので、毎日の公表仲値を見ていると、レートを高く設定する銀行、低く設定する銀行、平均的な銀行というのが見えてきます。自分の需給に合った銀行にオーダーを出すことができるのです。

こういったことから、特に為替取引においては利益相反が問題になることは少ないように思います。もちろん、個別案件で為替関連商品(デリバティブなど)のセールスなどにおいて利益相反が起こる可能性はあります。ただ、通常の市場におけるスポット取引ではあまり聞いたことはありません。

為替市場は株式などと比べて懐の広い(?)市場ですからね^^; 株式と比べても半端じゃない金額が取引されています。

インサイダーも言ってしまえば無いです。情報があってもその通りに動く保証もありませんし、介入などはその可能性も織り込んだマーケットのレートとなっているものです。

ゴトウビの裏舞台

2010年10月20日

dealing_room.jpg 為替は動意ついてきましたね。中国がサプライズの利上げでマーケットはリスク回避の動きからドル買戻しへ。EURやAUDは大きく値を下げました。ドル円だけはたいした上昇もなく、結果としてクロス円が下落。
とはいっても、今日はまたドル売りに傾いているとうなんとも市場も迷っているようですね。こういうときは大事なポイントを破るまで様子見、もしくは利食いを早めてなるべくスクエアで臨むのが定石。

とまあ、当たり障りのないことを言っとくのが一番いいというのが、金融機関のなんとかストさんの定石ですw

さて、本日はゴトウビについて。ゴトウビとは…

5・10日。取引慣行上、日本では支払いの決済日を5か10で区切れる日に設定することが多い。そのため、5か10で区切れる日は仲値取引が活発になるなどの特徴がある。 (Klug

具体的には 5.10.25.20.25.30日ですね。これらの日には貿易関係の外貨決済が集中するため、公表仲値での取引が多く、レートが動きやすいといわれています。(大口取引のみ)

では実際、どんな動きがあるかと言うと…

とある輸入会社さん。月末締めの翌10日払いという契約で商品を輸入しています。10日にはドルを準備しなくてはなりません。なので取引銀行にドルを買いたいという依頼をするわけです。

なぜ公表仲値を使うのかというところですが、それが銀行が決める公表レートだからということに尽きると思います。
FXをやっていると、ドルを買うのはタイミングやテクニカルを駆使して、と考えがちですが輸入会社さんの担当者がそれをやるのは負担が大きすぎます。

運よく公表仲値より下で買えればラッキーですが、どんどん上昇していった場合目も当てられません。
決済に必要なのでどんなレートでも買わなくてはいけないのです。様子見はできません。

ということで、もう最初から9時55分過ぎに発表される銀行の公表レートで買ってしまおうということになります。また、マーケットで買うとなるとBID/OFFERのスプレッドがありますが、公表仲値だと一本値なのでお得です。

で、話はゴトウビに戻りますが、ゴトウビにはこの仲値取引が集中します。メガバンクですと全国津々浦々の支店のお客さんから注文が入ってきます。また、大手商社やエネルギー会社なども大口の常連さんです。時には、M&A絡みの注文もあります。

こうなると銀行のディーラーの腕の見せ所です。

例えば、全部あわせて100本(1億ドル)の仲値でのドル買い注文が入ったとします。これは、仲値レートで100本のショートを持たされるということになります(お客さんの買いなのでディーラーにとっては売りになる)。また、仲値レートが1銭違うだけで100万円のPLの違いになります。

そうすると、ディーラーとしては、できるだけ高い仲値レートをつけたい。高い所でショートしたことになりますから、その分儲けるチャンスが大きいですから。

だから仲値が決まる9時55分直前は、もうドル円を買いまくってとにかく高いレートを付けたいわけです。そんかわし、仲値が決まったらあとはポジション調整が入りますから反落とかね。

これがゴトウビの9時55分を挟んだところでレートが動きやすいという裏舞台でした。

ドルインデックスから長期展望

2010年10月14日

為替は凄いことになってますね。

ドル円はついに80円台に突入。私の周りでは過去最高値更新はもうしょうがないって雰囲気で、みんなが確信してます。
もちろん、その前に介入が入る可能性もありますが、sooner or laterって感じでしょうか。

EURも1.41を突破、CADもパリティ達成、AUDはパリティ寸止めですがこちらも時間の問題でしょうね。全世界でドル安が進んでいます。

ニュースでは『円高が進行』なんて言ってますが賢明なる読者の皆さんなら、円高ではなくてドル安だということを理解しているかと思います。ドル円が下落しててもクロス円は上昇してますからね。

なので今の為替相場の主役はドルの凋落なわけです。

今日は、お馴染みドルインデックスの長期チャートを見て、今後の為替の大きな流れを展望したいなと。

まずはドルインデックスのチャート(週足で10年分です)

1014.jpgこうやってみると分かるんですが、じつはドルというのはもうずーっと下落トレンドなんですね。米ドルが世界の基軸通貨だったのですが、だんだんと相対的にパワーを失っていったみたいなストーリー。

よく覇権国家アメリカの衰退みたいに語られてますが、まさに通貨は米国中心主義から多極主義に移行していったんです。

たとえば欧州連合。それから中国、ブラジル、インドといった新興国。ソ連はボロボロだったけどロシアになって原油を武器に復権。

それが、2008年の半ばから一旦は反発しているのがよく分かります。そう、リーマンショックです。100年に1度の金融危機ですから、今までのトレンドが逆転。とにかくドルのファンディングが苦しかったり、一旦は米国債へといった動きが活発化しドルが買われました。

それが落ち着くとまたドルは売られます。ただ2009年末からは再び反発。これはギリシャに端を発する欧州危機。EURがダメだからUSDに置いておくしかないって流れですね。

最近は欧州危機もECBやIMFがかなりの負担を強いられてなんとか回避傾向にあります。というわけで再びドル安。

もちろん背景にはFEBによる踏み込んだ金融緩和があります。つまりは世界がドルであふれているということ。このテーマはしばらく続くと思います。2003年からの円キャリートレードでクロス円がずーっと挙げ続けたのも、金融政策の違いによるものでした。

さて、米国の金融緩和政策。すぐに転換するものでしょうか? 前回のFOMC議事録を見る限り、あと2年くらいは現在のスタンスを変えないような気がします。ドルインデックスは前回安値の74近辺はもちろん、リーマン前の安値70を目指す展開と予想します。

長期ポジションとして如何でしょうか

単独介入は寂しい…

2010年9月19日

為替介入初日以降、なかなか追撃介入がなくUSD/JPY相場はふらふらしていますね。82円防衛ラインなんておバカなことを言ったので投機筋が狙ってくるかと思いきや、やはり一瞬でふっとばされる警戒感も強くこう着状態です。86円近くは売りたい人が結構いるらしく、売りのオーダーが入っていると聞きます。

さて、為替のレベル感以外にももしかしたら、意外と外交コストが高くついてしまうため追撃介入を控えているのかもしれません。

まず欧州からは…

単独為替介入、適切なアプローチではない=ユーログループ議長(ロイター)

ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相)は15日、日本が行った円売り・ドル買い介入のような単独での行動は、世界の不均衡に対処するうえで正しいアプローチではない、との見解を示した。

 日銀の為替介入に関し質問された議長は記者団に対し「単独での行動は、世界の不均衡に対処するうえで適切な手段ではない」と語った。

今回の介入前に根回しはしていたと思うのですが、当然全部全関係者にはいかないわけで。当局や日銀からも『欧州の理解を得るのは難しかった』とのコメントがありました。ECBはノーコメントとしていますが、腹の中は『何、自分だけ勝手に介入してんだよ』と言ったところでしょう。米国議会でも単独介入に対して批判が出ています。

日本の為替介入、米議会で2日連続懸念の声(日テレ)

アメリカ議会で16日、日本の政府・日銀による為替介入が国際協調を乱しかねないとして懸念する声が上がった。懸念の表明は2日連続。

 アメリカ議会上院の公聴会では、中国の人民元問題で中国政府の対応の遅さに厳しい批判が出る中、日本の為替介入もテーマに上がった。銀行委員会・ドッド委員長は、今回の介入は国際協調を乱しかねないと懸念を示した。アメリカ議会では15日に続き、2日連続で日本の為替介入に懸念の声が上がった形

米国はまさにいま中国人民元に対して、通貨の過度の介入を排除して切り上げを要求しているところ。3ヶ月で1%切り上げろとか何とか言ってます。そんな時に先進国日本が単独で為替介入しちゃうわけです。自ら市場に介入して自由相場を否定、ゆがみを生じさせている…と。まぁ米国からしたら、なんてKYな財務省日銀(笑)。

中国にしてみたら『人民元の管理をやめろって言うけど、日本だって政府が介入してるじゃん』という言い訳(しかもなかなか説得力のあるw)ができるわけです。というか実際しています(検索したけどニュースはでてこなかった)。

実はここの所人民元のレートが結構な勢いで上昇しているんですね。

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対USDなのでチャートが下に向かえば人民元上昇。この流れも日本のおかげ(?)で止まるかもしれませんね。

さぁ、欧州、米国、中国からも批判の的の財務省・日銀(笑)
しっかりと踏ん張って介入を続けられるのか、あるいは新たな投機筋の呼び水となって防衛ラインを突破されるのか…。盟軍がいないなか、為替合戦が始まりました。

為替介入後の世界

2010年9月16日

日本銀行本店いやーついに入りましたね為替介入。ぼけーっと83円割れを見ていただけに結構なサプライズでした。いきなり目の前の為替のチャートに縦線が入ったのでかなりビックリしましたよ(笑)
これは、様々な金融機関のアナリストの方もサプライズとのコメントを出しています。私もやるやると言いながらも、他国の協力が得られないならやるんかいな?と懐疑的でしたが…。

とりあえずは介入成功と言えるのではないでしょうか。ドル円は82円台後半から一気に85円台半ばですからね。今回は介入にしても面白い点があったので、それについて呟きたいと思います。

為替介入、電子取引を活用=アナウンスメント効果狙う?-日銀(共同)

政府・日銀が15日実施した円売り・ドル買い介入では、一部の取引で「EBS」と呼ばれる電子取引システムが使われた。EBSは取引成立時に注文相手が分かる仕組みになっており、今回の介入では日銀が円売り注文を出したことが瞬時に市場参加者に伝わった。市場では「アナウンスメント効果を高めるため、日銀が新たな介入手法を使ったのではないか」(都銀ディーラー)との見方が出ている。

まずこれ。EBSというのは銀行が為替取引に使うシステム。今はEBSを使った取引が95%を占めています。従来の為替介入の場合、日銀は銀行に依頼して、銀行が日銀の代わりにドル円を買い上げるオペレーションをしていました。

今回は、一部で日銀が直接EBSを使ってドル円を買い上げるオペレーションをした、ということです。これは記事にもあるように心理的にインパクトが大きい。

EBSというのは、取引が成立すると、何処の金融機関と取引したかが4桁のアルファベットで現れるんですね。日銀はBOJQ。だから、誰かがドル円を売った場合、取引の相手方にBOJQと出てきて『うおっ日銀だ!!』てビビるわけです(笑)

すぐに介入が入ったと分かるので、みんなもう一目散に売るのを止めて逆に買い上げるわけです。この流れに乗れ~ってな感じでね。だから値がすっ飛びやすいし、効率的に為替を持ち上げることが出来ます。なかなか上手いでうすね。

逆にバカだな~と思ったのがこちら。

仙谷長官:82円台が防衛線-円高の問題は看過できない(ブルームバーグ)

仙谷由人官房長官は15日午前の会見で、日本が同日円売りの為替市場介入に踏み切ったことについて「円高の問題は看過できない」と語った。その上で、82円が一つの防衛ラインかとの質問に対しては、「財務相のところでそういうふうにお考えになったんだろうと思う」と言明した。

戦争で、自ら防衛ラインを暴露しちゃうようなもんですね。介入は何時来るか、どのレベルで来るか分からないからなかなか売れない恐れを与えるもんです。それを82円台防衛、なんて言っちゃってなんの特があるのでしょう。

更に恐ろしいのは、82円の防衛ラインを死守できなかった場合。これは政府日銀の敗北を意味するわけですから、円高は加速します。まぁ、過去の例を見ても、介入後は再び円高圧力が強まるんですけどね…。

ちなみに前回の介入で円安反転のきっかけになったのは…日本以外の利上げ、そして全世界的な円キャリートレードです。そのなかにミセスワタナベ、つまり皆さんも含まれます。2004年ですから、クロス円をロングにしておけばなんでも儲かった時代の話です。

じゃあ今、また同じ状況になるかといったらまずないでしょう。米国はますます金融緩和を進める構えですし、欧州もPIGSというお荷物を抱えてひーひー言ってますから。

しばらくは投機筋による円高狙いと介入への警戒感でピリピリとした相場が続きそうです。

渡辺婦人に魅せられて…

2010年9月9日

a0001_011518.jpg東京金融市場の地盤沈下が叫ばれて久しいです。実感ベースですが、もうアジアの中でも金融市場に関しての東京の地位は、シンガポール、香港よりかは遥か下、上海やソウルよりも劣るといった感覚…。海外のファンド勢は次々と東京事務所を占めて香港に移っていきます。なにも中小のファンドに限らず、そこそこな規模の欧米金融機関も然り。

で、東京の金融市場で働く者にとっては先行き真っ暗なわけですが^^; リスクヘッジのために英語のブラッシュアップと中国語の初歩を始めています。

さて、そんな暗い話題の中、東京の地位が上がったという明るいニュースも。

世界の為替取引は1日4兆ドル、東京3位に浮上=BIS調査(ロイター)

国際決済銀行(BIS)は1日、世界の為替取引に関する3年に一度の調査(2007年─2010年)結果を公表した。世界の為替取引額(1日当たり)は3年間に20%増加して4兆ドルと、ドイツの国内総生産(GDP)にほぼ匹敵する規模になった。

 けん引役となったのはヘッジファンド、保険会社、中央銀行、その他ノンバンク。また電子取引の浸透で個人投資家の参加も増えた

取引市場はやはり英米が他を圧倒。1位を維持したロンドンは1日当たりの平均取引高が約25%増加し1兆9000億ドルと2位の米国の2倍強だった。

日本は、取引が大幅に増加した結果、シンガポールやスイスを抜いて3位に浮上した。

これは…まさに日本の貴婦人、ミセスワタナベのおかげですな…

ミセスワタナベをご存じない…?

ミセス・ワタナベとは、円キャリートレード(スワップ派うきうきモード)の時期に、その主役であった日本のFX投資家に対して、ウォールストリートジャーナル(だったかな?)がつけた名称。要は「日本では主婦もFXで相場を張っている」ってことを揶揄して付けたんですね。

ちなみに、なんでワタナベかというと、当時の財務省の財務官が渡辺さんだったからです。

先ほどのBIS(銀行の銀行みたいな親玉)の調査で、東京における為替取引量が大幅に増えて世界3位と。これもミセスワタナベによるところが大きいでしょう。実際、東京為替市場の3割程度は個人投資家のフローだという見方もあります。すごくないですか? 

これは想像ですが^^; twitterやブログで個人投資家が一致団結して、何時何分にみんなで一斉にドル円をロングしようってことになったら…こりゃー凄いインパクトですよ。政府が介入しないなら俺たちで介入やっちゃおう!!って感じでね。特に東京の休日とかシンガポール・香港ホリデーにやると効果テキメンでしょうね。

渡辺婦人とプライベート介入…。いつかはやってみたいものです。

小沢と菅の民主党首選

2010年9月2日

9月に入りましたがまだまだ猛暑。なにやら観測至上一番の暑さだそうです。参りますね。

さて、こちらも熱い(?)民主党首選。徹底交戦と言われておりまして、現職の総理大臣にその座を明け渡せと迫る小沢さん。同じ党なんですけどね(笑)

で、この党首選でどっちが有利かで結構為替も株も動いてます。

結論から言うと、小沢さんが有利になると円安株高になってます。逆も然りです。

小沢さんの発言を拾っていきますと

「市場介入を含むあらゆる方策を果断に実施する」

「円高阻止のための為替介入について、日本だけで効果はないが、そのくらいの覚悟で今やるべき急激な円高だ」

「円の評価が上がることは長期的に悪いことではないが、急激な円高は弱い者にしわ寄せ(がいく)」

などなど、為替介入にかなり積極的です。

それから民主党が衆議院選で唱えたマニフェストについても、菅さんは現実的には厳しい…と渋い顔も小沢さんは財源を作って全部実行するって言ってます。

つまり小沢さんが首相になれば、為替介入実施、ばら撒き政策実施、子供手当て満額支給、財政再建は一旦横に置いて、という感じになる。これは、まぁ、昔の自民党の公共事業なんかのバラマキに似てて、とりあえず短期的には需要が生まれて、円安も相まって株価にはプラスになる、という連想です。

この選挙の行方にも注意が必要ですね。

為替介入にも男の責任を!

2010年9月1日

 8月も終わりを告げ、陽が落ちるのも早くなってきました。秋の陽はつるべ落としなんて言いますが、為替相場もつるべ落としになっています。政府日銀もなかなか有効策を打ち出すことができず、会見や緊急会合を開く度に円高が進むという、やぶ蛇みたになっていきますが…。

で、にわかに注目(?)されているのが6年ぶりの為替介入があるのかという点。twitterFX関連サイトでも、FXトレーダーの間では介入話題で盛り上がり~の。そりゃそうですわな。介入となれば一気に1-2円は吹っ飛びます。

さて、その為替介入とセットで語られるのが「不胎化」という言葉。もう上の画像でネタバレしてしまってますがw 先日twitterまつよしさんと分かりやすい例えで呟いていて…。下ネタなので

@takahato: 良く考えたら非不胎化って言葉がやらしい

@mazyoshi: つまりは 生でやるってことだしwww

@takahato:マネーマーケットの中に出すってことで(資金的な意味で)

@mazyoshi: つまり 中央銀行がマーケットを手篭めにするときは、ちゃんとコンドームを付けてやるってのが不胎化の原則なんだな。

@takahato:コンドーム⇒FB ですね、わかります

…。一気にフォロワーが減る気配を感じますが、簡単に例えを挙げるならば上記は非常に優れたものです。

つまりどういうことかというと…

日銀が為替介入をする場合、現在であればドル円を買う訳です。マージンFXだとあまり意識しませんが、インターバンクマーケットではドル円をロングするということは、本当に相手に円を支払ってドルを受け取る取引なわけです。

つまり、日銀がドル円を買うということは、日銀が取引の相手方の金融機関に円を支払うことで、世の中に流通する円の量が増えてしまいます。経済学や金融論の最初に習う(?)ところのマネーサプライが増加してしまいます。

世間に流通するお金の量が増える、ということはお金が余りやすくなり金利が低下する要因となります。

もともと為替に対する金融政策が、金利にも影響を与えてしまう事になり、これを避けるために一般的には為替介入の際には、お金を吸収する政策も同時に取られてきました。それが不胎化政策と呼ばれています。

具体的にはFB(今はTDB)と呼ばれる国債みたいなものを発行します。金融機関はそのFBを購入、そうすると資金が金融機関から日銀に還流し、トータルでの資金量は介入前と変わらないことになります。為替介入をしても世の中の資金量、金利に影響を与えないわけですね。

さて、先の例を挙げると

なにも対策を打たない事(胎化)を 生でやる ⇒ マネーマーケットの中に出すってことで(資金的な意味で)

わけで、マネーが放出されてしまうわけです。インフレの胎化。

そうしないためにFB(コンドーム)で不胎化しましょうって例えだったわけです。

ところが、最近はデフレ懸念が強いわけで更なる金融緩和が叫ばれているので、非不胎化という2重否定が検討されています。つまり、FB付けずに生でやるってこと。そうすると、市場にどっぴゅっとマネーが供給されて金融緩和⇒金利低下⇒資金の循環よくなる⇒景気回復 って発想。

伝統的な為替介入に責任を持つってことから、生で金融緩和もついでにやっちゃおうZE!みたいなノリですね。なんか歯止めが利かなくなってきたのでこのへんで。