超今更なんですけどw 実は私、恥ずかしながら金融機関で為替ディーラーをしておりました。
まぁ、FXが大流行の世の中、プロディーラーと呼ばれる方は大勢いらっしゃるわけですが、私はその中でもインターバンクと呼ばれる、銀行だけが参加できる本場中の本場で為替ディーラーをしておりました。
え? 自慢してるって?? いやいやめっそうもない。プロのディーラーっても多くは普通のサラリーマンですし、個人の実力で大儲けしているなんてほんの一握り。ほとんどが、バックにお客さんが付いて組織の力で収益を挙げているんですよ。
それに、今や日本の個人投資家の動向が為替市場を動かすと言っても過言では無い状況ですからね。ほんと。
でも、みなさんもプロのディーラーってどんな感じなの?ってことには興味ありますよね。なんで、私がちょいちょいインターバンク市場のことについてお話できれば、と。
さて、今でさえ為替ディーラーって言うと、FXが浸透してきたこともあって『かっこいいですね~』なんて言われますけど、今ほどFXが一般じゃなかったときは『車のディーラー』だと思われてました(マジ)。
そんな時、私は『為替ディーラーって何?』と聞かれると、『TVニュースなんかで白い円卓囲んでやってるでしょ? あれ』って説明をしてました(写真)。

でも、実はこれってディーラーじゃなくてブローカーなんですよ。
ディーラーとブローカーの違いは…
ディーラーは取引する人、ブローカーは繋ぐ人。
例えばA銀行が95.45で買いたがっている。B証券が95.47で売りたがっている。ブローカーはその情報を集めて『45-47』ってクォート(取引価格を提示)するって感じ。A銀行が47を買いたいなんてのをブローキング(仲介)するのが仕事です。ブローカー自体は取引をしない。あくまで銀行や証券が取引をする。ブローカーは仲介に徹する。
価格を提示して取引を仲介。これって実はFX業者も似たようなものです。FX業者のプライスもカバー先から提示されているものを出しているだけですから。クリック365で言う取引所も同じ役割を果たしている。でも、大きく異なる点がひとつ。FX業者はネットでプライスを提示してますが、為替ブローカーはなんと『声』でプライスを提示するんです。
為替ディーラーの席には小さなスピーカーが置いてあって、そこからブローカーのプライスが聞こえてくるってわけ。これがかなりの体力勝負というか根性がいる仕事と言うか…。だって朝は8時頃から夕方までずーーーーっと喋りっぱなしなんですよ。しかも会話ではなくて数字をずっと読み上げるという…。
どの銀行からどのプライスでどれくらい数量のオーダーがあるか。全部把握しながら、『ヨンゴーヨンナナ、ゴタイゴ』(45で5百万ドルの買い、47で5百万ドルの売りがありますよ、ということ)とか読み続けるわけです。
はっきり言って重労働です。根性、体力、忍耐力がなければ絶対に務まりません。ある意味ディーラーより過酷な仕事です。
でもって立場は…。ディーラーとは天と地の違い(T_T)。悲しいですが現実…。
みなさんがFXで取引している外国為替市場のその先には、こういう世界が広がっています…。
機会があれば次はディーラーサイドのお話を…。
