‘おでんコラム’ カテゴリーのアーカイブ

為替ブローカーと呼ばれる人たち【鷹鳩】

2010年3月8日 月曜日

超今更なんですけどw 実は私、恥ずかしながら金融機関で為替ディーラーをしておりました。

まぁ、FXが大流行の世の中、プロディーラーと呼ばれる方は大勢いらっしゃるわけですが、私はその中でもインターバンクと呼ばれる、銀行だけが参加できる本場中の本場で為替ディーラーをしておりました。

え? 自慢してるって?? いやいやめっそうもない。プロのディーラーっても多くは普通のサラリーマンですし、個人の実力で大儲けしているなんてほんの一握り。ほとんどが、バックにお客さんが付いて組織の力で収益を挙げているんですよ。

それに、今や日本の個人投資家の動向が為替市場を動かすと言っても過言では無い状況ですからね。ほんと。

でも、みなさんもプロのディーラーってどんな感じなの?ってことには興味ありますよね。なんで、私がちょいちょいインターバンク市場のことについてお話できれば、と。

さて、今でさえ為替ディーラーって言うと、FXが浸透してきたこともあって『かっこいいですね~』なんて言われますけど、今ほどFXが一般じゃなかったときは『車のディーラー』だと思われてました(マジ)。

そんな時、私は『為替ディーラーって何?』と聞かれると、『TVニュースなんかで白い円卓囲んでやってるでしょ? あれ』って説明をしてました(写真)。

でも、実はこれってディーラーじゃなくてブローカなんですよ。
ディーラーとブローカーの違いは…

ディーラーは取引する人、ブローカーは繋ぐ人。
例えばA銀行が95.45で買いたがっている。B証券が95.47で売りたがっている。ブローカーはその情報を集めて『45-47』ってクォート(取引価格を提示)するって感じ。A銀行が47を買いたいなんてのをブローキング(仲介)するのが仕事です。ブローカー自体は取引をしない。あくまで銀行や証券が取引をする。ブローカーは仲介に徹する。
価格を提示して取引を仲介。これって実はFX業者も似たようなものです。FX業者のプライスもカバー先から提示されているものを出しているだけですから。クリック365で言う取引所も同じ役割を果たしている。でも、大きく異なる点がひとつ。FX業者はネットでプライスを提示してますが、為替ブローカーはなんと『声』でプライスを提示するんです。
為替ディーラーの席には小さなスピーカーが置いてあって、そこからブローカーのプライスが聞こえてくるってわけ。これがかなりの体力勝負というか根性がいる仕事と言うか…。だって朝は8時頃から夕方までずーーーーっと喋りっぱなしなんですよ。しかも会話ではなくて数字をずっと読み上げるという…。
どの銀行からどのプライスでどれくらい数量のオーダーがあるか。全部把握しながら、『ヨンゴーヨンナナ、ゴタイゴ』(45で5百万ドルの買い、47で5百万ドルの売りがありますよ、ということ)とか読み続けるわけです。
はっきり言って重労働です。根性、体力、忍耐力がなければ絶対に務まりません。ある意味ディーラーより過酷な仕事です。
でもって立場は…。ディーラーとは天と地の違い(T_T)。悲しいですが現実…。

みなさんがFXで取引している外国為替市場のその先には、こういう世界が広がっています…。

機会があれば次はディーラーサイドのお話を…。

にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村

日銀の為替介入ってどんな感じ?【鷹鳩】

2010年3月4日 木曜日

昨日の話なんですが、ちょっとした為替関連のニュースがありまして、結構興味深かったので紹介しましょう。

2010年度予算で為替介入枠が6年ぶり拡大、小幅引き上げめぐり市場の見方交錯(ロイター)

政府が策定した2010年度予算案で、為替介入の上限額を6年ぶりに引き上げたことが、外為市場関係者の関心を呼んでいる。

引き上げ幅が5兆円と小さいため、上限引き上げがすぐ介入につながるとの見方は少ないが、円高圧力が根強く残っているだけに、市場では将来的な円売り介入の可能性をにじませるアナウンスメント効果を狙ったのではないかとの観測も浮上している。

(略)

ある大手銀行の為替チーフトレーダーは、狙いはアナウンスメント効果にあると見る。政府が限度額を前回引き上げたのは、まさに大量介入と同時期の6年前。「実際に介入となったとき、5兆円の引き上げに大した意味はない。(引き上げで)介入に踏み切る可能性が十分にある、とのメッセージを広めたいだけではないか。(投機色が強いが)円相場に詳しくない海外勢が、介入前提の引き上げだと騒ぎ立てそうな話ではある。まさにそれが狙いだろう」と推し量る。

冷静な見方もある。外為どっとコム総研の主席研究員・植野大作氏は、円売り介入は日経平均が9000円台へ下落するなど株安が急速に進む中、ドル/円が昨年11月につけた84円台へ勢いよく突入するような状況まで行われないとの見方を変えていない。介入の可能性が存在する限り「介入枠は大きいほうがいいと思っただけではないか」という。

財務省は「為替市場のいかなる動向にも対応できるよう限度額を設定しており、過去の為券の増加なども勘案した」と理由を説明している。

と、まぁ読んでそのままなんですが、来年度の予算案では為替介入の予算が5兆円上積みされているってことです。一部の為替ディーラーではちょっとした話題になりましたね。『来期は介入するんじゃねーか?』とか『ただのポーズだろ』とかね。

最後の介入がもう6,7年も前なんで、ご無沙汰してます。そろそろ?ってな話も出てきますよね。80円台ですし。

ちなみに、日銀介入って言いますけど、指示を出すのは財務省なんですね。日銀ははいはいって従ってオペレーションするだけーみたいな。

ディーリングの電話には日銀とのホットラインが敷いてあって、そこが赤く点滅すると、みんなビクってなります。ほとんどが情報交換なんですけど、円高が激しいときは『今レートどんな感じですか?』って聞いてくる。いわゆるレートチェックってやつですね。

実際に介入するときは、『○○法第何条何項に基づき、ただいまより為替介入を行います』って口上を述べて『ピー(自主規制w)』って介入の依頼をするわけです。

その時のディーリングルームはまさに戦場になります。

にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村

オプション・バリアの攻防って一体何?【鷹鳩】

2010年2月28日 日曜日

よくFXニュースやプロっぽい人の解説で『93円ちょうどにはオプションのバリアがあり、防戦売りが出て…』とかありますよね。
ググってみました⇒検索結果こちら

ほとんど全部、93円を突破されると何かしら権利が消滅したりなにかと大変なので、その手前で売りオーダーを大量に入れておく、って論調です。なので93円手前では跳ね返りやすい、逆に93円超えると走りやすい、と。

でも、これってほんとでしょうか?

仮にあなたが、93円を突破されたら権利が消滅して嫌だなーと思っていたとします。92.90とか92.95とかにずらーーーって売りオーダーを並べます。これで無事93円突破されなかったらいいですよ。権利も保障されて、92.95のショートポジションも利が乗ってますからね。2倍美味しい。

でも93.00が突破されたら…? 逆に悲惨なことになります。オプションの権利は消滅、さらに92.90や92.95のショートポジションもやられていますよね。

賢いプロの投資家がこんなリスキーなことやりますかね…??

もちろん、93.00突破が物凄い損失になるってなら、ありえないこともないです。それこそ介入並みの金額でまさに『防戦売り』をするでしょう。でも、大きい為替の世界で1プレイヤーが為替の動きを防ぎきれるものではなりません。そうすると、巷で言うところの『防戦売り』って一体何なんでしょう????

ちょっと考えてみてください。ヒントは『最近危機状態にある欧州の国』です。

正解は『ギリシャ』。ギリシャ文字で γとかβとかδあるじゃないですか。

さて、巷で言うところの『防戦売り』って一体何なんでしょう????
世間で言われている突破させないために売りオーダーを置くとのは、まったく逆の話。
実は『93円を超えて欲しい人が、93円手前に売りオーダーを置く』というのが実態なのです。

『はぁ? 上がって欲しいのになんで売りオーダー置くねん? あほちゃうか?』

私もディーリングルームに来た当初はそう思ってました。しかし、そうじゃないのです。

例えば単純に考えると、(かなり雑に書いてますのでこれまた正確なオプションの理論ではないですが、ざっくりと理解することは出来ると思います)

・93円を超えると1億円貰える。でもオプション料が1000万円
・超えないと最初に払ったオプション料が全部、無駄になる
という人が居たとします。
裏にはこのオプションを引き受けた人がいますので、93円を超えて欲しくない人もいます。

さて相場は90円台から92円半ばまで上昇、さらに上がりそうです。
93円を超える確率も高まります。(*専門用語でオプションのデルタ値が上がるとも言います)
儲かる確率も高まります。
当初、93円を越える確率は30%くらいでしたが、92円台後半の今では90%まで上昇しました。

そうすると、この人はUSD/JPYロングポジションで9000万円含み益があると考えられます。
確率で言うところの期待値ですね。(あるいはデルタ90と言います)
92.99まで行けば限りなく1億円の含み益を持ったロングポジションになります。(確率が100%近くになる)
しかし、93円を超えない可能性も残っていますので、これまでのUSD/JPYの上昇分を利食うために売りオーダーを置きます。
仮に寸止めされたとしても、ショートポジションによって利益が残るからです。
また、オプションの特性として、ストライク(ここで言うと93円)に近いほど、デルタの値が大きくなります。
88円が89円になった場合より、92円が93円になったほうが、突破の確率って大きいですよね?
よくガンマって言いますけど。

なのでストライク(93円)近くではガンマが大きいため、デルタも相当の量になり、93円手前では大量の売りオーダーがずらーっと並ぶことになります。

あれ? 93円を超えて欲しい人が93円手前にずらっと売りオーダーを置くことになってますね。
なかなか難しいんですけど、こういうことなんです。

にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村

FRBの公定歩合引き上げ【鷹鳩】

2010年2月21日 日曜日

先週の一番大きな話題は、高橋大輔の銅メダルでしょうか(笑)?

いやいや、マーケットではやはりFRBによる公定歩合の引き上げですかね? かなりタイミングが意外でした。どの人もそう言ってます。

直後に『米国利上げ』って書くブログも結構ありましたけど、政策金利であるFFレートと公定歩合とは別物です。今回はいわゆる『利上げ』ではありません。

FFレートは政策金利でFRBが誘導するO/N市場金利、FXのスワップポイントにも絡んでくる金利です。

公定歩合は、銀行がFEDから緊急的に資金を借りる場合の金利です。あまりそれ自体に意味があるものではありません。

といっても、FFレートと公定歩合とはある一定の金利差で運営されてきましたから、今後、FFレートの利上げが行われることも想定されます。

おそらく、今後金融政策を緩和から徐々に引き締めに持っていくための地ならしでしょうね。

この発表のあと、米短期金利は上昇しています。日米金利差拡大⇒ドル円上昇とつながっていますね。

さて、ポイントは今後のFOMCでしょう。実はFOMCで利上げがあるかどうかもトレード対象に出来るんですよ。

FF-futureといって、FF金利先物ってのが取引されているんです。なかなかなじみがないですけどね。

あと、EURO・Doller-Futureってのもありまして、これはCFDで取引できます。

CFDステーションで昔書いた記事がありますのでご参照ください。
FRBの利上げに賭ける戦略【鷹鳩】

実際に利上げに動けば、スワップポイントもようやく復活してきます。

ドル円ロング派には嬉しいですね。基本的にはドル円は上昇基調になると思います。

にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村

トレーダーが規律を失う理由のトップ10【鷹鳩】

2010年2月14日 日曜日

上村愛子選手、惜しかったですね~。でも、良く頑張った。この後は、サッカー日韓戦ですね。

さて、今日はちょっと前に目にした『トレーダーが規律を失う理由のトップ10』という記事が興味深いので紹介したいと思います。


10)環境的かく乱や退屈が、集中力の喪失につながること。

9)肉体的・精神的疲労が集中力の低下につながること。

8)成功が続いて自信過剰になること。

7)損失を認めたがらず、赤になってから売買の方針を変えること。

6)自らのトレード戦略を十分に検証していないため、戦略に自信を失うこと。

5)衝動性やフラストレーション耐性の低さにつながる気質。

4)個人的なスランプといったパフォーマンスへのプレッシャー的状況でトレード方

法を変えてしまうこと。

3)アカウント規模に比し過大なポジション、P/Lの大幅な変動と感情的反応。

2)当初から明確なトレード戦略をもっていないこと。

1)自分の能力・リスク許容度・個性に合わない時間軸やトレード方法で売買すること。


うーん、どれもこれも『確かに確かに』ってうなずくものばかり。ギクリとした人も多いのでは無いでしょうか?

逆に言うと、これらに気をつけると必然的にPLが上がってくるってことになりますよね。

FXってメンタルのゲームなんですよね、実は。

にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村

やっぱり来た!! 中国引き締め【鷹鳩】

2010年2月13日 土曜日

さぁ、いよいよバンクーバー・オリンピック開幕です。

国母選手の『反省してま~す』が話題をさらってますが^^; きちんと伝えないと若い世代は何が悪かったのか理解できないですよね。

マーケットでは再び円高祭の様相です。EU圏のGDPが悪い、ギリシャ懸念が燻っているってニュースに加え、来ました『中国による預金準備率引き締め』。まさに私が前回書いたことですね。

最近の為替市場の話題を簡単に解説2【鷹鳩】

中国の規制は、この比率を上げようってことです。つまり、準備預金にお金が使われる⇒銀行が自由に使えるお金が減る⇒融資額をへらざるを得ない ってフローですね。そうすると、不動産投資熱もすこし冷めるだろうってことです。

また中国から『規制』『比率引き上げ』ってなフレーズが出てきたら、注意した方がよいです。だいたいは株価下落、クロス円下落につながるはずですから。

中国もだめ、欧州もだめ、米国もだめ、日本もだめ。。。ちょっとマーケットのセンチメントはしばらく悪化しそうですね。ボラティリティ自体は高いですから、小ロット、短期であせらない、突っ込まないってのが何よりも大事です。そしてロスカットは必須。基本に立ち返って、このチャンスをモノにしましょう。

にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村

永遠の命題…テクニカルかファンダメンタルズか【鷹鳩】

2010年2月11日 木曜日

今日はサッカー日本代表の香港戦。これからTV観戦です。バンクーバーももうじき始まりますし、スポーツ観戦が多くなりそうですね。

さて、今日は趣向を変えて、テクニカルとファンダメンタルズの話。

トレコミュに来ている皆さんならだいたいはテクニカル重視ではないでしょうか。巷に出回っているFX関係の教材もほとんどがテクニカル分析に基づいたものですよね。ってまぁ、教材はいつでも再現できるかが重要なのでそうならざるを得ないんですけど。

確かにエコノミストやらなんたらスト達の言うことって、小難しい話を並べ立てるだけで全然役に立たないですよね。

例えば毎年お正月に立てるエコノミストの予想とか…⇒サーチナ

あ、余談ですけどSarahさんってサーチナでも投稿してるんですよ。ほんと活動の幅が半端ないっす、この人。

こんなアバウトすぎる予想や若干妄想入ってるエコノミスト(笑)を当てにしてポジションを持つなんてありえないですよね。よっぽど、平均線やトレンドラインやオシレータ使った方がいいです。それはもうその通り。

でも。例えば2月に入ってからのクロス円の暴落。これってテクニカルだけで説明できたかっていうと、やっぱそれも違って。私はファンダメンタルって言葉を使うのがあまり好きでないんです。ファンダメンタルって言うと、GDPだとか経常収支だとか収支フローとか、そんなところに注目するんでしょうけど、それには興味がない。

大事なのはその時その時でマーケットが注目しているテーマです。このテーマが大きなトレンドを作ります。私は勝手にメタ・トレンドって呼んでますけど(笑) メタっていうのは「高次の」って意味です。

それこそギリシャから始まった欧州危機がテーマとなって株下落・クロス円下落の大きなメタ・トレンドを作ったという考えです。なんで欧州危機になったかってのはCFDステーションの⇒ソブリン・リスクをCFDで狙い撃ち【鷹鳩】ユーロ圏の経済政策と投資戦略Part1【ランケン】 をご覧ください。ランケンさんの記事はPart3まであります。

欧州危機で下落、テクニカル上の重要なポイントをブレイクして更に下押しした。もしかしたら、フィボナッチのいい所で反発したかもしれないし、戻り売りの絶好の場かもしれないです。でも、メタ・トレンドはもう決まっているんですね。

注意しなくてはならないのは、どんなインパクトがあるイベントでも、マーケットがテーマとして取り上げなければ意味がないって所ですね。じゃぁ、どうやってそのテーマを見極めるか。それは、日々マーケット・センスを磨くこととトレコミュやCFDステーションを読むということで(笑)

にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村

今、注目されるソブリン・リスクとは?【鷹鳩】

2010年2月7日 日曜日

マーケットが動き出しましたね。

FXで最終的に勝ち残る人というのは、こういう大きな相場が来たときにしっかりとPLを蓄えることが出来る人だと思ってます。

さて、今回の大相場の発端ですが欧州のようです。ギリシャの財政危機が相当まずいことになっていて、よもやEU脱退とか国債の返済猶予なんて噂も。

問題はギリシャだけでなく、周辺の財政が悪い国、ポルトガルやスペインまで飛び火しています。

こういう国や政府のことをソブリンといいます。

ソブリンというのは簡単にいってしまうと『国家』ってことです。ほら、お化け投資信託と言われている『グローバル・ソブリン』ってあるじゃないですか。あれはその名の通り、世界の国債やそれに順ずるものに投資する投資信託なんですね。で、最近はソブリン・リスクがマーケットの話題になっています。

国が破綻なんてするのー?んなわきゃないじゃんって感覚がなんとなく私たちにはあるんですけれど、その認識が間違いで。

たとえば直近ではドバイ。ドバイ・ショックってあったじゃないですか。あれ、ドバイの債務って返済を先延ばしにされてます。延滞です。ゼネコンで鹿島とか大成建設とか資金を回収できないって話題になってましたよね。

それから有名なのではアルゼンチン。これも結構、日本の投資家がアルゼンチンの国債を保有していたんですけれど、返済期限が先延ばしにされた別の債券と交換されちゃいました。今ではブイブイ言わせているロシアもかつて国債の返済猶予をしています。その他にもメキシコやアジア通貨危機の時の東南アジア諸国。

国家と言えども、そこには信用リスクが付いて周ります。今回、ギリシャはEU加盟国ですから短期的に国家が破綻するってことにはならないと思いますが、マーケットが動く要因となりますので注意が必要です。

もちろん、危ないのは日本も同じなんですけどね^^;

にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村

日本の格下げについて【鷹鳩】

2010年1月31日 日曜日

オバマの金融規制、中国の引き締めときて、日本の格下げについてです。

【S&P、日本の格付け見通しをネガティブに引き下げ】

上記の報道が先週でましたね。一瞬、円安に吹っ飛んだものの、結局は円高トレンドは変わらずでした。

格付けっていうのは、その対象の信用力を現すものです。AAAが一番良くて、AA+⇒AA⇒AA-⇒A+⇒A⇒…ってな具合です。

今、日本はAAにいるんですけれど、これをAA-に引き下げる可能性があるよーってS&Pが言っているんですね。

日本の信用力が下がる⇒日本から投資資金が逃げる⇒日経下落、円安 ってフローになるはずです。

でも、影響は限定的でした。

理由はいくつかあるんですけれど、まだ実際の格下げではなくて見直しの段階だからってのがあります。

それから格下げされてもAA-なので、まだ平気ってこともあります。

でも一番の理由は、国債をほとんど国内投資家が持っているってことでしょう。

米国などと違って、JGBは97%が日本国内の投資が保有しているからです。簡単に言うと、仲間内でぐるぐる回して持ち合っているということ。これが海外投資家が多いと、異国の危ない国債なんて売って、自国の国債に入れ替えますよね。日本の場合は、JGBがホームグラウンドの国債なんで、売るわけにはいかないのです。

これが、借金大国ニッポンの国債が暴落しないわけです。超単純化して説明していますが、ホントこういうことなんです。更にいうと、この国債を最終的に買っているのって誰だかわかります?

それは…あなたです。皆さんの預金を預けた銀行や郵貯。その金融機関が、みなさんに預金の利子を払うためにJGBを買っています。つまり、国の借金を国民の預金で賄っているということなんですね。

このことに気付いた時、私はタコがおなかがすいて自分の足を食べる図を想像しました。この認識は合ってます。いずれ借金が国民資産で追いつかなくなったとき…JGBの暴落が始まる…と考えています。

ちなみに2013年には、国の借金が国民の資産を上回って、海外からファンディングしてこなくちゃいけないって話をどっかで読みました。個人的には、それ以前にエスケープ・フロム・ジャパンが起こると思っています

にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村

最近の為替市場の話題を簡単に解説2【鷹鳩】

2010年1月28日 木曜日

今日は打って変わって株もクロス円も上昇モードですね。突っ込み売りはイカンですよ。

さて、最近の市場解説第2弾です。

【中国の銀行準備比率引き上げ、規制】

これも先週末、そして今週はじめに出ていた話で結構株価には影響与えました。その先にはクロス円の下落にも影響するわけですが。

どういうことかというと、中国政府は中国の経済成長、特に不動産価格の高騰に危機感を持っているんですね。あまりにスピードが早過ぎると。銀行も不動産価格がグイグイ上昇するもんだから、融資もどんどん貸し付けて利息を取るってこと。

ん…これって何かに似てません? そう、20数年前の日本のバブルとそっくりなんですね。あの時も土地神話といって地価は永遠に上がり続けるっていわれてました。銀行も土地の担保付であれば1億円の土地に3億も4億も融資をしていた時代です。危機感を持った当時の大蔵省は『総量規制』と言って、土地への融資残高に規制をかけたんですね。上限はこれまでーって。

もともと自己資金なんてほとんどなく、融資を受けて土地を買い上げていくゲームだったわけです。融資が締められちゃったら元も子もなく、一気に崩壊。俗に言うバブル崩壊です。

中国にはこれを教訓としている向きがあるんでしょう。まず、銀行の融資金額の規制を検討。そして銀行の準備比率引き上げ。

先進国ほとんどがそうだと思うんですけど、民間銀行は常にある程度の流動性を確保するため、中央銀行に準備預金ってのを預けなくてはならないんです。月平均の準備預金高ってのが決められていて、これを下回ることは許されないっていう。日本の銀行も日本銀行にある程度の預金を月平均残高ベースでキープしています。

中国の規制は、この比率を上げようってことです。つまり、準備預金にお金が使われる⇒銀行が自由に使えるお金が減る⇒融資額をへらサルを得ない ってフローですね。そうすると、不動産投資熱もすこし冷めるだろうってことです。

また中国から『規制』『比率引き上げ』ってなフレーズが出てきたら、注意した方がよいです。だいたいは株価下落、クロス円下落につながるはずですから。

にほんブログ村 為替ブログへ
にほんブログ村