為替は動意ついてきましたね。中国がサプライズの利上げでマーケットはリスク回避の動きからドル買戻しへ。EURやAUDは大きく値を下げました。ドル円だけはたいした上昇もなく、結果としてクロス円が下落。
とはいっても、今日はまたドル売りに傾いているとうなんとも市場も迷っているようですね。こういうときは大事なポイントを破るまで様子見、もしくは利食いを早めてなるべくスクエアで臨むのが定石。
とまあ、当たり障りのないことを言っとくのが一番いいというのが、金融機関のなんとかストさんの定石ですw
さて、本日はゴトウビについて。ゴトウビとは…
5・10日。取引慣行上、日本では支払いの決済日を5か10で区切れる日に設定することが多い。そのため、5か10で区切れる日は仲値取引が活発になるなどの特徴がある。 (Klug)
具体的には 5.10.25.20.25.30日ですね。これらの日には貿易関係の外貨決済が集中するため、公表仲値での取引が多く、レートが動きやすいといわれています。(大口取引のみ)
では実際、どんな動きがあるかと言うと…
とある輸入会社さん。月末締めの翌10日払いという契約で商品を輸入しています。10日にはドルを準備しなくてはなりません。なので取引銀行にドルを買いたいという依頼をするわけです。
なぜ公表仲値を使うのかというところですが、それが銀行が決める公表レートだからということに尽きると思います。
FXをやっていると、ドルを買うのはタイミングやテクニカルを駆使して、と考えがちですが輸入会社さんの担当者がそれをやるのは負担が大きすぎます。
運よく公表仲値より下で買えればラッキーですが、どんどん上昇していった場合目も当てられません。
決済に必要なのでどんなレートでも買わなくてはいけないのです。様子見はできません。
ということで、もう最初から9時55分過ぎに発表される銀行の公表レートで買ってしまおうということになります。また、マーケットで買うとなるとBID/OFFERのスプレッドがありますが、公表仲値だと一本値なのでお得です。
で、話はゴトウビに戻りますが、ゴトウビにはこの仲値取引が集中します。メガバンクですと全国津々浦々の支店のお客さんから注文が入ってきます。また、大手商社やエネルギー会社なども大口の常連さんです。時には、M&A絡みの注文もあります。
こうなると銀行のディーラーの腕の見せ所です。
例えば、全部あわせて100本(1億ドル)の仲値でのドル買い注文が入ったとします。これは、仲値レートで100本のショートを持たされるということになります(お客さんの買いなのでディーラーにとっては売りになる)。また、仲値レートが1銭違うだけで100万円のPLの違いになります。
そうすると、ディーラーとしては、できるだけ高い仲値レートをつけたい。高い所でショートしたことになりますから、その分儲けるチャンスが大きいですから。
だから仲値が決まる9時55分直前は、もうドル円を買いまくってとにかく高いレートを付けたいわけです。そんかわし、仲値が決まったらあとはポジション調整が入りますから反落とかね。
これがゴトウビの9時55分を挟んだところでレートが動きやすいという裏舞台でした。
[...] っとそんなネタは置いといて、ゴトウビの裏舞台で「仲値で高いレートを付けることが利益相反にならないか」とご質問をいただきました。また、別の方からは介入時に事前に分かっていればそれってインサイダーなんじゃないの?ってご指摘もありました。 [...]