昨日の話なんですが、ちょっとした為替関連のニュースがありまして、結構興味深かったので紹介しましょう。
2010年度予算で為替介入枠が6年ぶり拡大、小幅引き上げめぐり市場の見方交錯(ロイター)
政府が策定した2010年度予算案で、為替介入の上限額を6年ぶりに引き上げたことが、外為市場関係者の関心を呼んでいる。
引き上げ幅が5兆円と小さいため、上限引き上げがすぐ介入につながるとの見方は少ないが、円高圧力が根強く残っているだけに、市場では将来的な円売り介入の可能性をにじませるアナウンスメント効果を狙ったのではないかとの観測も浮上している。
(略)
ある大手銀行の為替チーフトレーダーは、狙いはアナウンスメント効果にあると見る。政府が限度額を前回引き上げたのは、まさに大量介入と同時期の6年前。「実際に介入となったとき、5兆円の引き上げに大した意味はない。(引き上げで)介入に踏み切る可能性が十分にある、とのメッセージを広めたいだけではないか。(投機色が強いが)円相場に詳しくない海外勢が、介入前提の引き上げだと騒ぎ立てそうな話ではある。まさにそれが狙いだろう」と推し量る。
冷静な見方もある。外為どっとコム総研の主席研究員・植野大作氏は、円売り介入は日経平均が9000円台へ下落するなど株安が急速に進む中、ドル/円が昨年11月につけた84円台へ勢いよく突入するような状況まで行われないとの見方を変えていない。介入の可能性が存在する限り「介入枠は大きいほうがいいと思っただけではないか」という。
財務省は「為替市場のいかなる動向にも対応できるよう限度額を設定しており、過去の為券の増加なども勘案した」と理由を説明している。
と、まぁ読んでそのままなんですが、来年度の予算案では為替介入の予算が5兆円上積みされているってことです。一部の為替ディーラーではちょっとした話題になりましたね。『来期は介入するんじゃねーか?』とか『ただのポーズだろ』とかね。
最後の介入がもう6,7年も前なんで、ご無沙汰してます。そろそろ?ってな話も出てきますよね。80円台ですし。
ちなみに、日銀介入って言いますけど、指示を出すのは財務省なんですね。日銀ははいはいって従ってオペレーションするだけーみたいな。
ディーリングの電話には日銀とのホットラインが敷いてあって、そこが赤く点滅すると、みんなビクってなります。ほとんどが情報交換なんですけど、円高が激しいときは『今レートどんな感じですか?』って聞いてくる。いわゆるレートチェックってやつですね。
実際に介入するときは、『○○法第何条何項に基づき、ただいまより為替介入を行います』って口上を述べて『ピー(自主規制w)』って介入の依頼をするわけです。
その時のディーリングルームはまさに戦場になります。